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家出娘の奮闘記 #2

ククリアに移住してきて数日が経ちました。今、気になる人がいます。


年齢的にはこちらが年上だけど、面倒見のよさから兄的存在のフランシスコさん。

成人したばかりなのに、しっかり者で頼りになる人。移住してきたばかりで心細い私にも、よく声をかけてくれてその優しさに惹かれた。



近所ということもあってすぐに仲良くなったんだけど、もう一歩がなかなか踏み込めないの。なんてことない、世間話ならいくらでも出来るのに…。

彼の優しさに惹かれる女の子は、私だけじゃないみたい。しょっちゅういろんな子からデートに誘われてるから、自分からアプローチしなきゃとは思っているんだけど…。



もやもやした心を晴らしたくて、運動でもしようかな~と思っているところにガストンさん発見! 丁度いい所に!



快く引き受けてくれたので、闘技場へ! 戦士選抜のトーナメントにも申し込んだことだし、しっかり身体作りしないとね♪



「はぁ~! スッキリした! 」

汗ビッショビショだぁ。でも、残念ながらガストンさんの勝ち。

「もぉ~悔しいなぁ。次は負けないんだからっ!」

「ケイトさんもまだまだだな♪ 次も僕が勝たせてもらうからね~」

残念ながら負けちゃったけど、手応えを感じたからもう少しで新しい技も覚えられそう。試合の日までには、覚えられるといいなぁ。

オシャレ好きらしいガストンさんが女の子はどんな香水にキュンとくるの?なんて聞いてくるので、モテたいならラナンの香りがオススメ!とか、誓いの指輪を渡されながらのプロポーズに憧れるとかたわいない話をしながら市場通りを歩く。

お互い見習いなので、畑仕事に向かっていると…

「デイヴィーさん!」



「最近頑張って鍛錬してるらしいね。練習でお腹すいてるだろうと思って差し入れ持ってきたよ♪ カロリー控えめだから、良かったら食べて。」

「あ、ありがとうございます。」

「あ~僕にもちょうだいよ~!」

「君の分まで用意してないよ」

「えー、フランシスコのケチ。」

ぶーぶー文句つけながらも、自分の持ち場へと歩いていくガストンさん。 相変わらず仲いいなぁ、ふたりとも。



それぞれの仕事をして、帰路に就く。今日は汗だくだし、公衆浴場でも寄って行こうかなぁ…。



「仕事お疲れ様!」

「あ、フランシスコさん…」



突然のことで、頭が真っ白。

これってデートのお誘いだよね? ということは、フランシスコさんも私のこと女の子として意識してくれてるってことだよね?

彼女なんていないって言ってたけど、最近仲良くしてる子がいるのも知ってる。でも、少しでも私を見てくれる可能性があるならそれに賭けてみてもいいよね…?

「私で良ければ…」



彼からの誘いはあまりに突然で、本当ビックリした。

「でも、嬉しかったなぁ♪ 私ってば顔がだらしなく緩んでないかしら…。」

だって、男性からの初めてのお誘いが気になってた彼だったんだから浮かれちゃってもしょうがないでしょう?



ウキウキした気持ちで歩いていて、ふと思い出した。

今日はガストンさんのおかげでスッキリしたし、いつもお世話になってるからお礼に何かあげたいな…

あっ! バッグに今朝作ったマフィンがあったはず。ガストンさん確か甘いもの好きだったよね。喜んでくれるといいけど。



自宅近くの川沿いで釣りをしてることが多いから、探してみよう。

「今日はどこかな~♪ ガストンさん♪」

しばらく大通りを歩いていると、居た居た!

お~い! ガストンさーん!



そう答えてスタスタと去って行ってしまった…。



あれ、マフィンは苦手だったかな…?
珍しく苦笑いな表情だし。

いつもニコニコ人がいい笑顔を浮かべている彼の素っ気ない態度に、何だか落ち着かない。

ガストンさんどうしたんだろう。何か嫌なことでもあったのかな。それとも、私何か気に障ることしちゃったかな?

さっきまで嬉しくってウキウキしてた気持ちが途端に萎んで、朝よりもっとモヤモヤした気持ちが広がった。



なんだか、胸が、苦しい。
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